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【Movie】シングルマン/コリン ファース (A single man / Colin Firth)

Blueです。

今回は、「The 50 Best LGBTQ Movies Ever Made(LGBTQ+映画ベスト50)」にもランクインしている「A single Man」を観ました。

 

■A Single Man

 

私は、コリン・ファースが大・大・大・大ファンなのですが、彼を好きにしてくれた映画と言っても過言ではないのが、本作品でした。

本当に大好きな映画です。

 

あらすじ

1962年のキューバ危機下にあったロサンゼルス。長年の同性愛の恋人だったジムを8か月前に交通事故で失い、生きる価値を見失っていたイギリス人の大学教授ジョージはピストル自殺を企てる。大学のデスクを片付け、弾丸を購入。「ネクタイはウィンザーノットで」と遺書をしたため、準備を進める。しかし、ジョージの教え子ケニーがジョージにゆっくりと近づいていく。

(Filmarksより引用)

 

やはり、作品を観ないと魅力は伝わらないのですが、自分自身が感じたことを、残しておこうと思います。

宜しくお願いします。

 

■偽りの世界

「私は毎朝“ジョージ”になるのだ。世間が期待する自分に化けるのだ。役どころは心得ている」

 

(カミングアウトせず)クローゼットに生きゲイであることを隠して生きるジョージ、そして何よりもそのために、恋人が死んだことへの辛さを隠して生きなければならないジョージ。

二重にも自分を偽り、“普通”としてのジョージを装う姿が、観ていて辛かった。

 

しかも舞台はアメリカのロサンゼルス。

今でこそオープンなイメージのロサンゼルスも、60年代となれば、「これアメリカのロサンゼルスの話なの。。。」と疑問に思わせるほど、同性愛者であることをオープンすることが憚(はばか)られる社会がそこにはあったのでしょう。

 

ジョージ自身も、同僚との会話や、秘書への声掛け等、“普通”を装っている。

 

自分をジョージと重ねるつもりは毛頭に無いけど、同性愛であることを隠す必要があるのは、今の日本も一緒だと感じています。

1960年代のアメリカと2020年代の日本、“振りをしないといけない”という点では変わっていない状況。

60年の時を経てまだ尚、日本は変わっておらず、これが現実。。

 

 

■死を前に一瞬一瞬の描写が美しすぎる

「ごく時たま、非常に明晰な瞬間が訪れる、ほんの数秒だが静寂が雑音を消し感覚がさえる。思考ではなく…全てがくっきりとして、世界は清新になる。今、誕生したかのように…」

 

ジョージは、身辺整理をし、死を覚悟して一日を過ごします。

場面場面でスローモーションになることで、悲しみや無力感が強く印象を残していきます。

 

ストーリーの展開で魅せるのと同じくらい、映像の表現や美しさでも魅せてくれます。

 

「なんでこんな描写がオシャレなんだろう」と思って、監督を調べてみたら、トム・フォードという、なんとグッチやイヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターにもなったお方でした。

ハイブランドのデザイナーって映画までデザインできてしまうんでしょうか。

 

 

■愛する人を失う喪失感

恋人を失ったジョージの喪失感が残酷すぎるのです。

16年の歳月を一緒に過ごした恋人を失ったのに、恋人の葬儀に出る事さへも許されません。

一緒に住んだ家を歩くたびに、一緒に過ごした日々を思い出がジョージを襲います。

一緒にソファの上で冗談を言い合って時間を過ごしていた日々を思い出すけれど、恋人ジムのいない現実に引き戻されるジョージ。

思い出に襲われては、現実に引き戻され、を繰り返す。

繰り返される苦しみや悲しみが観ていて本当に切なかった。

 

 

 

 

ただ、私的には、映画を観て頂いたら分かるのですが、ジョージにとって「今日」という日があって良かったと思っています。

ジョージの教え子ケニーとの時間を経て、人生とはどこに救いがあるかわからないのだな、と感じました。

 

諸行無常であり、儚く、だからこそ、美しい。

 

そんな映画でした。

 

 

それではまた

 

Blue

 

 

 

 

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