Blueです
今回は、こちらの本を読みました。
おもしろいと感じた点や気付きも多かったので、頭の整理も兼ねて記事にしていきたいと思います。
以下の項目の順で紹介していきたいと思いますので宜しくお願いします。
contents
■読んだきっかけ
私の勤める会社でも、時流の通り、DX(デジタル・トランスフォーメーション)というテーマが取り上げられる機会が増えたのですが、私自身、この分野については馴染みのないものでした。
まずは基本的な知識を修得する為に、読んでみる事にしました。
それでもデジタル・マーケティングに就いて、基本的な事柄から体系立てて書かれており非常に分かりやすい本でした。
以下、私が印象的だったパートをいくつか備忘も兼ねて抜粋させて頂きます。
■デジタル・リテラシーとは
デジタル・リテラシーとは、情報端末とインターネットの利用に関する概念であり、PCやモバイル機器を通じてインターネット上の様々なサービスや情報を使いこなす能力を指す。
■90-9-1の原則
オンライン・コミュニティにおいて、人々は以下の通り分けられる。
90%: 【潜伏者】誰かのコンテンツに足跡を残すことなく、ただ黙っているだけの人
9%: 【限定的参加者】自らのコンテンツは持たず、誰かのコンテンツにコメントする形での発言を行う人
1%: 【参加者】情報交換の場において、自らコンテンツの作成や投稿を行う人
インターネット上のインタレストグラフ(興味・関心による結びつき方であり、そこでは自分と似た趣味や興味・関心を有している人々と交流する。これらの人々の間の結びつきをインタレストグラフと呼ぶ)によって結びついた人々は、共有している興味・関心に関する話題について情報交換を行うが、実際には情報交換の場においてコンテンツの作成や投稿を行うの者は全参加者の役1%に過ぎない。
従来、潜伏行動については、投稿せずに情報を得るだけであるため、これを否定的に捉える論調が強い傾向にあったが、近年は大部分の参加者にとってインタレストグラフによって結びついたオンライン・コミュニティとは交流の場ではなく、質問や疑問に対する回答などの必要な情報を得るための場であると考えられていることがわかった。また潜伏という行動は、参加者の性格特徴と行動特徴に基づくものではなく、すべての参加者がコミュニティ―に初めて参加した際に通過する一時的な状態であり、コミュニティ―のルールや過去の投稿などについて学ぶために必要な期間であるといった、肯定的な捉え方もされるようになってきている。
■一方向から協働へ
デジタル・マーケティングでは、企業と顧客は、一方的な関係ではなく、様々な場面での「協働」が重要となる。その理由としては、次の3点が挙げられる。
(1)デジタル社会によって、顧客コミュニティ―が、企業やブランドの好き嫌いを積極的に会話し評価できるようになり、企業とのパワーバランスが変わってきている。
(2)デジタル社会によって、企業が多様な場面で、顧客と協働できるようになり、企業の競争優位の源泉となっている。
(3)デジタル社会により生まれた消費者間取引のビジネス・モデルによる新市場が成長しているから。
■デジタル財のメリット・デメリット
デジタル財は生産に追加的なコストをほとんど必要としない。したがって、生産者側からすると規模の経済により大きな利益を得られるというメリットがある一方、海賊版によって知的財産権を侵害されやすいというデメリットがある。
■広告とクチコミ
近年では、インターネットの普及に伴い、消費者のクチコミの影響力が高まったことを受け、プロモーションの領域においても、企業はマーケティング活動の変革を迫られている。従来は、プロモーションの推進役は主に企業で、消費者は「聴衆」として、受け身の存在でいることが多かった。しかし、デジタル社会のコミュニケーションにおいては、特にソーシャルメディアの普及により、消費者は能動的な存在へと変わってきた。消費者は情報をただ受け取るだけでなく、自らも発信・拡散する力を持った。消費者は、トリップアドバイザーのようなプラットフォームを通して、企業からメッセージに返答することもできるし、他の消費者とネット上で会話(Conversation)を行い、評価することもできる。
■自分自身をデジタル・マーケティング
私の普段の業務は、海外企業相手にM&A(起業買収、資本再編)系の業務を行っているので、この分野(マーケティング)の業務には携わっていませんでした。
ただ、この本を読んで感じたのは、デジタル・マーケティングの重要性は、何も企業・ビジネス上の話だけではなく、個人としてインターネット社会を生きていくにも必要な考えのように感じました。
インターネットを通して自分自身を表現していく際の「アウトプット戦略」という点で、デジタル・マーケティングの手法はとても有益な気がしました。もちろん、インターネットなくても生きれますが、インターネットの世界には大きな可能性が広がっているので使わない手はないのでは、と思っています。
本文の中では、以下のように触れられていました。
「現在、スマホやパソコン一つで発信ができてしまうので、デジタルはほとんど全ての人に与えられたツールであり、デジタル・マーケティングはそれまでTV・ラジオ・新聞等の大企業が掌握していたマーケティングの手段を、一気に大衆のものへと押し下げてきた。」
この記述を読んだ際、まさにその通りだと感じました。そして、全ての人が発信することを許されているからこそ、私個人としても、しっかりと学んで理解し、自分のものにしていきたいと感じました。
それでは今回はこの辺で、また次の記事でお会いできれば幸いです。
ありがとうございました。
Blue